パリーグ熱烈党の流体力学でございます。小社の経験でも、こうしたプロの愛用した品を『サインなし』で送り出すというある意味、怠慢?裏切りみたいな行為をあえて行って、皆さまにお願いするというのも「最初で最後」の機会かもしれません。
というのも、コトもあろうに、大親友の水上善雄さんのゆかりの品をお出しするなどというのも、まさしく断腸の思い。
しかも「週刊少年ジャンプの第一回小説ノンフィクション賞(「川崎球場に客が来た日」)」を頂戴する契機(=『10・19』川崎決戦ルポ)はじめ、ライフワークでもあったロッテオリオンズの象徴的ストーリィテラーであられたミズさんの(他球団とはいえ)1着を、ひと様にお譲りするという行為こそ、まさに我が身を売る行為にほかなりません。
しかしながら振り返れば私にも、いつ次の世からお呼びがかかるか、分からない歳になっておりました。
だったら、あの当時、福岡には確かに夢が芽生えつつあった、それは福岡ダイエーが築いていたのです。
その当時を象徴する、この薄アズキ色という印象的?な色。90年代の始まりを感じさせる…とても他球団パ党員としても印象的でした。
『待遇や思いやりは日本の球団じゃなかった、まさにメジャー流!』とは、ミズさんの移籍後第一声でした。(あの頃の「広島」も結構大変だったようです (笑)
そしてミズさんが、ロッテのかつての古参同志と信じていた方を先頭にした陰湿ないじめ・・・を経て勝ち取った「背番号7」をホークスは受け入れて下さる温情を見せて下さり、新天地での厚情にロッテファンの志あるものは深くうなずいていたのをホークスファンはお気づきだったでしょうか。
万感の思いを込めて『新世代ミスターロッテ=ミズさん』象徴の1枚をまず送り出したいと思います。
流体力学 代表 前野重雄 拝