クリスキットの真空管プリアンプ、クリスキットMarkⅥカスタム(アッテネータータイプ)です。
アンプの整理をしてたところ、MarkⅥカスタムの真空管部と電源部基盤(自作のガラスエポキシ)がセットで残っていましたので、これを使用しオークションで購入したアンプをフルレストアしたものとなります。
オークションで購入したものは初期のタイプで、シャーシが側板以外は全てアルミで出来ており、MarkⅥのシャーシをそのまま使っていたタイプとなっています。(後期型は内部サブシャーシ以外は全て鉄板となりました)
全部バラした後、元の塗装を剥離・再塗装し、劣化していると思われる電解コンデンサーやオイルコンデンサーを新品に、電源部周りの2W型RM抵抗(経年劣化のせいか割れているものがありました)をゼネラルトランス部品部で販売しているタクマン(2W型誤差1%)とし、その他もろもろの部品を新品に交換した後にロータリーースイッチ等の接点部磨き直しを行い、その後配線をやりなおしました。(背面のスライドスイッチもばらして接点を磨き直してあります)
信号基盤は元々のガラスエポキシ基盤が綺麗でしたので、部品を外した後に古いフラックス除去と再フラックス塗装を行い、外した部品で使用するものは足の磨き直しを行って組み直しました。(スチコンとかはもう入手できませんので)
このアンプの最大の特徴は音量調整のボリューム(2連の500KΩA型)がオプションで用意されていた抵抗を使用したアッテネータとなっているところです。
オプションとして販売されていた時期が比較的短く、あまり台数的には残っていないものかと思います(私も30年以上前に最初のレストアしたのがこのタイプで、それ以外は1台しか目にしていません)、P35のアッテネータータイプより珍しい物だと思います。
いつものように電波技術誌の1974年4月号から7月号までと、アッテネーターの記事が載っている11月号のコピーをお付けします。
また、希望がありました交換した昔の基盤や部品類もお付けします。
いつも言っているようですいませんが、本当にこれでクリスキット真空管プリアンプの出品は最後にしたいと思っています。
(2024年 4月 17日 16時 48分 追加)使用している真空管は東芝のオリジナル(HiFi)で、真空管チェッカーで動作確認は行ってあります。
(2024年 4月 17日 16時 54分 追加)木製のサイドウッドは今回突板を用いた修理ではなくニス仕上げとなっていますので、触った時完全に乾くまで少しヌメッとしてます。
(2024年 4月 19日 14時 41分 追加)友人より貸出の希望がありましたので一回出品の取り下げをいたします。