SGシェイプのギブソン・メロディメーカー。購入は20年ほど前。購入時に1967年製と聞きましたが、シリアルナンバー700XXXは1966年製の可能性もあるかと思います。出音確認済みです。ジャック抜き差し時にガリが出ますが接点復活材で解消できるレベルです。ネックは真っ直ぐ、フレットは7割残っております。特筆すべきはその重量で、2275gとソリッドギターとしては非常に軽量で弾きやすいギターです。
購入後ショップに整備依頼した際にオリジナルコンディションではない旨の説明を受けたり、自分で部品交換したりしているので、以下に記します。
●ボディーが2度リフィニッシュされている(おそらく70年代)。元はおそらくペルハムブルーで、まずブラックをオーバーペイントされ、最終的には全て剥がしてクリアでフィニッシュしたようです。4枚目写真にペルハムブルーの痕跡とブラックの痕跡(キャビティー内)が見られます。現状のクリアフィニッシュはマホガニー材の導管が目止めされておらず、フェイデッド塗装のような仕上がりです。見た目はなかなか良いです。尚ネックはオリジナル塗装のままです。全体に傷や打痕がありますが大きなものはありません。
●購入時にはペグがクルーソンの2コブ・キーストンスタイルペグに換装されておりましたが、オリジナルに近づけようとして、自分で50年代のGIBSON DELUXE刻印入り純正3連ペグに換装しました。尚ブッシュは入手できず新しいものです。(5枚目写真ご参照ください)
●ボディ・ネック結合部の指板とボディの間を柔らかめの材で埋められているんですが(もとの仕様です)、そこが少し削れています(6枚目写真右上の黄色い○部分)。おそらく塗装を剥がす際に削れてしまったと想像します。写真に写っておりませんが反対側も少し削れております。音や演奏性や堅牢性には影響ないです。
●ヴォリューム・トーンノブはスピードノブに換装されていて、このギターに似合わなかったのでハットノブに換装しました。非純正品です。(6枚目写真左下)
●オリジナルのバイブローラーは外されて3点の取り付け穴は木栓で塞がれていました(やや雑な作業です)。ブリッジはバダスに換装されておりましたが、ステアステップ・バーブリッジに換装しました。こちらも非純正品です。(6枚目写真右下)
●ポットはオリジナルのようです。フタの裏面に「JAMES PRICE 258-15-5408」と刻まれていますが意味はわかりません。前オーナーの落書?(7枚目写真)
●PUとポットの間になにかを繋ごうとして雑に戻した形跡があります(8枚目写真の黄色い○部分)。
以上のことがあるので、オリジナルのヴィンテージギターを求める方よりも、ヴィンテージギターをガンガン弾き倒して楽しみたい方向けだと思います。
オリジナルのチップボードケース(9枚目写真)に入れて発送しますが、ハードケースのような堅牢性は無いので緩衝材を入れた上でギター用段ボールで補強してお送りします。チップボードケースは経年劣化が激しいので実用性は期待せず、おまけ程度に考えてください。
尚、写真をあと1枚掲載できるので、リクエストがあれば質問欄に書いていただければ可能なかぎりお応えしたいと思います。
(2024年 3月 31日 13時 50分 追加)エンドピンも交換されておりました。
もともとは6枚目写真左上のストラップピンと同じ一体成型の白い樹脂タイプのものでしたが割れていたので、金属製のものに交換しております。ちょっとピントがあっておりませんが7枚目写真右下方に見えるものです。