10年程度前にモノラル2台で自作した、EL34パラプッシュプルパワーアンプです。ペアで1個の出品です。
再度の出品にあたり、EL34を始め全ての真空管は付属させないことにしました。その分価格を下げて出品いたします。
自宅でアルテックの100dB以上のビンテージユニットに繋いで鳴らしていました。残留ノイズを極力減らすように注意しました。
過去一度もトラブルは発生していません。
国内のガレージメーカーに一次インピーダンス2.5KΩ、90W(20Hz)容量のトランスを巻いてもらいました。
低域は殆ど減衰しません。全帯域に亘って明瞭な音で鳴ります。
お手許のお気に入りのEL34 を挿して、お楽しみください。
できれば真空管アンプの知識のある方に落札していただけたらと思います。
本機の特徴は
1.国産大型OPT(90W仕様)を使用している。
2.出力管は安定度と美しい音色を奏でるEL34を使用し、パラプッシュプル回路(4本/台)で構成。
初段、位相反転段をシンプルなリークムラード回路で構成しており躍動感を実現。
3.出力管のバイアス電流調整用のメーターを装備。EL34を継続して監視が可能。針が真上で調整完了。
4.出力段はUL接続と三接の切り換えが可能
10年使用してトラブルなし、腰の据わった低音からよく伸びる高音まで再生します。基本的にハイファイ装置であるため、入力された信号を過不足なく再現します。音楽のジャンルは選ばないと思います。
熊本の震災時、遠く離れた自宅も揺れて、片方のアンプの上に1インチドライバーが落下。幸運にもOPTの一部に傷が残っただけです。天板(アルミ t=1)はさすがにが折れ曲がりましたが叩いて何とか修正しました。よく見ると折れた跡が確認できます。
上記も含めて、ご自分で塗装やメンテナンスが可能な方は是非トライしてみてください。
お願いですが、世の中にはネジを力任せに締め付ける方がいますが、このアンプは鉄でできていませんので、これはおやめください。特に天板の取り付けは、ネジが止まったところで止めておいてください。よろしくお願いいたします。
アンプの仕様
出力:78W(1台、1KHz、歪率2.8%)
残留ノイズ:0.2mVと0.3mV
使用真空管 :EL34・4本(台/松下製)、EF86/6267・1本(台/テスラ製)、E80CC・1本(欧州)
外形寸法:パネル外形400(幅)×200(高さ)×200(奥行) (突起部含まず)
重量約15KG/台
電源コード付属
素人の手作業になります。10年間の使用を経て、塗装の剥がれはもちろん、打キズなどもあります。メーカー品と同じ外観品質を要求される方は入札をお控えいただきますようお願いいたします。
発送は土曜日、もしくは日曜日になります。荷物は2個口になります。到着まで数日待っていただくこともあるかもしれませんが、ご了承お願いいたします。
故障した場合は、部品代、送料を負担いただければ、当方で修理対応いたします。 ただし改造した場合はこの限りではありません。
申し訳ありませんが、評価の悪い方(落札後取消を繰り返しているかた)は当方より入札取り消しをすることがあります。 悪しからずご了承お願いいたします。
ご質問があれば遠慮なくお申出ください。
よろしくお願いいたします。
(2024年 10月 1日 23時 01分 追加)率直な話をします。アンプ製作は10代からスタートで現在まで80台近く製作しました。パワーアンプのみならず、ケースに組み込んだ本格プリアンプも、更にはケースに組み込んだプリメインアンプも製作しました。それらは過去ヤフオクに出品しましたので、ご存じの方もいらっしゃるかもしれません。
アンプ製作では様々なトラブルも経験し解決していく中でノウハウが蓄積され、今ではトラブルがないと物足りない状況に陥っています。
少しMですね。
このパワーアンプは50代で作ったもので、内部を今一度確認すると、勢いを感じる配線になっています。若かったのでしょうね。その当時、その時代で自分のアンプも年齢とともに変化してることを感じます。
製作を繰り返す中で、このアンプだけはずっと手元に置いておこうと決めていました。アルテック38センチウーファーのドライブ専用にです。
その再生能力と全くトラブルのない安定性に、信頼感を抱いていました。
このアンプ自身、目の前に置かれたアンプたちが次から次へと出入りする状況を見てきたと思います。自分たちは売られないのかなと不安に思っていたかもしれません。
この最近、結構なパーツ、球を投入し、自身の終のアンプを新たに製作しました。
あまりにもアンプの台数が増えてしまい、この出品しているアンプたちの代用も、その終のアンプで可能であると判断し、オークションで出品することにしました。
愛着も湧いていますが、今以上に新しい環境でどんどん使っていただけることを期待しています。館内PA装置も、屋外コンサートのPA装置でも役割はこなすと思います。もちろん基本は個人のコンシューマーのオーディオ使用です。
少し僭越なことを言わせてもらえれば、マランツ#9と比較試聴しても、そのメンテナンス性、音の鳴り方においてもなんら遜色はないと思います。なぜなら私が作った機械だからです。(笑)
量産性を考慮したメーカー品と、アマチュアのただ1台製作のための力の入れようは、やはり差はあります。
実のところメーカーの他社との技術競争の中でわずかな所で利点を見出した機械よりも、愚直に基本に忠実に作った、機械ほど強い物はないのではないかと経験の中で感じています。
もちろんビンテージでなければ得られない音もあると理解はしていますし、多方面にわたるマニアの方の要求事項も理解しているつもりではいます。
私のアンプ製作活動に関しては、アメーバブログ 「トニーのゆっくり回覧版」 で公開しています。少しは興味を引く記事があるかもしれません。一度アクセスしていただければと思います。
以上だらだらと、駄文を公開してしまいました。お許しください、ごめんなさい。
私自身はくだけた人間だと思っています。