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145Mhz帯のキュビカル クワッド(CQ)アンテナを作成しました。
CQアンテナは打ち上げ角度が低く、電離層で反射するような周波数帯では反射の回数が少ないことで反射損が少なくなります。
またエレメントがフルサイズ(1波長)でループ形状のため、同一エレメント数の八木系のアンテナと比べて開口面積を広く取ることができるので遠距離での利得やF/B(前後比)が良く、周囲のノイズを拾いにくいなどの特徴があります。
【仕様・規格】
周波数 : 144Mhz~146Mhz
種別 : キュビカルクワッド(CQ)アンテナ 6エレ
利得(計算値) : 11.72dBi 、9.57dBd(ダイポール比)
F/B利得 (計算値): 24.98dB
耐入力(推測値) :100W
VSWR : 帯域内で1.5以下(アナライザでの実測値)
コネクタ :M型
可能マスト径 :φ30ミリ~φ52ミリ
全長 :1.5メートル
重量 : 約2.5キログラム
偏波方式 : 垂直偏波
【アンテナについて】
①アンテナの構造はラムダアンテナ社のZQ-81を参考に、エレメントを2ミリ厚のアルミフラット板に替えてアンテナ解析ソフト(MMANA-GAL)で再設計した1辺が約50センチのフルサイズのキュビカルクワッドアンテナです。
②ブームは15ミリ角の四角パイプを3連結した全長150cmです。
③給電部はTAKACHI電機工業のGA型 防水・防塵BOX(GA6-6-4)のケースとφ6ミリのアルミパイプで作成しました。
④ブームと各エレメントは腐食に強いとされるアルマイト処理されたものを使用しています。
⑤エレメントを固定するステーの両端にアクリル角棒を連結することで、強度を持たせたエレメントとブームの絶縁構造が可能となりました。(写真5)※固定ブラケットは入手する部品の都合で白色となっています。
⑥マストクランプはφ32ミリ~φ52ミリのマストに対応しています。
⑦コネクタはM型を使用しています。
⑧組み立てはブームを連結して各エレメントをブームの指定位置に4ミリのボルトでセットするだけです。(移動運用時は付属の蝶ナットを使うことでスムーズに行えます)
⑨SWR値は地上高2mでアナライザを使っての実測値ですが、設置環境によって変化するため数値を保証するものではありません。
※丁寧な作成を心掛けていますが、アマチュア(素人)による手作りのため曲がりやヤスリ跡、ネジ位置のずれなどがあることをご理解いいただき、ノークレーム、ノーリターンでお願いします。