仕様:1986年製FERNANDES FR-65のネックです。
最初期型のFRネックです。
一般的に初期型FR-65というと、SH配列でフロントシングルがスラントマウントが特徴のモデルを想像いたしますが、実はそれ以前に販売されていたのがこちらのモデルで、ネックデイトが86年7月21日とあるように、こちらが最初期型になります。
特徴は86年10月以降のFR-65とは大きく異なり、ヘッドはナチュラルヘッドのグロスフィニッシュ、ナットは幅せま上止めナット対応になっています。
大きく宣伝されたショートスケールのFR-55、F.G.I PUとアームロック機能を搭載したFR-75の間を埋めるバリエーションモデルで、ボディ同色のマッチングヘッドではなくナチュラルヘッドにグロスフィニッシュ、クロームパーツ、2ハムバージョンはVH-1×2、SSHはVS-1×2、VH-1というビンテージ系PU、FRT-6Cという組み合わせで、オーソドックスなビンテージ系のモデルにしようとしていたようですね。
とはいえすぐによく知られているFR-65が投入されましたが。
その他は、スモールヘッド、ストレートネックで、それほど幅広ではなく、オーソドックスな握り、やや大きめなフレットという特徴は変わりません。
この時期のFRはショートスケール22F仕様とレギュラースケール24F仕様はボディを共用しておりますので、ショートスケールのFR-55にもこのネックは使用できますので、レイクプラッシドブルーメタリックやバーガンディミストメタリックのボディなんかにも良く似合います、というかその色のバージョンもごくまれにあります。
製造は河合楽器です。
この個体はネック裏にもうっすらと杢の出た良材が使用されています。
スペックは
レギュラースケール(648ミリ)、つば出し24フレット。
仕様はメイプル、ローズ指板です。
ヘッド及びネック裏はナチュラルグロスフィニッシュです。
指板はややフラットで、ネックの握りはオーソドックスなUシェイプです。
ペグはビス穴斜めだしのロトマチックペグ対応です。
ナットは幅せま上止めロックナット42mm対応です。
ジョイントは4点プレートジョイント。
ネックエンドはスクエア形状です。
サイズ:ネックエンドのサイズは幅55.7mm、厚さは26.8mm(フレットは含みません)、ナット幅は41.0mmです。
コンディション:ヘッドに弦による細かな小傷、ネック裏にも傷がわずかにある程度で、全体的に使用感少なく綺麗です。
ロッドの状態は現状でフラットで、ロッドは左右に回り余裕もあります。
フレットはローフレで7割から8割の残、ミドルは8割から9割の残、ハイフレは9割残です。
メンテナンス:フレット研磨、外観、指板磨き、レモンオイル塗りを施しています。
送料は、ゆうパック100サイズ。
カタログモデルではなくスポット生産的なモデルですので製造期間が少なく、また希少な木目ヘッドのため使いまわしの良いネックになります。