★江戸初期青斑が浮き出た斑唐津茶碗★李朝唐津美濃志野黄瀬戸織部黒高麗粉引古染付三島奥高麗酒器徳利小林秀雄青山二郎白洲正子秦秀雄★の落札結果

中古

江戸初期、武雄系金石原窯の斑唐津茶碗です。

発掘ではあると思うのですが、釉薬は白く美しいツヤを湛えた状態を保っております。

「白唐津」という表現がぴったりなほど、真っ白く発色した藁灰釉。

そして斑唐津であっても青斑が出ていないものも多い中、この茶碗は見込や胴に青い窯変が確りと浮き出ています。

特に見込の底は顕著でお抹茶を飲み干した後に、青斑が現れる寸法。

そんなことで嬉しくなってしまうのは、私だけではないと思います。

土味はカリッと焼けた健康的なビスケット調。

高台は小さくて高め。

そこからしっかりと腰が張りすっくと口縁まで立ち上がる堂々とした碗相。

斑唐津といえば岸岳系が声価が高いですが、決して武雄系の斑が劣るわけではありません。

それぞれの良さがあり、この茶碗が数ある斑唐津茶碗の中でも優品であることは間違いありません。

口縁部に小さな呼び継ぎが2片ありますが、丁寧に治されて痛々しい感じはありません。

他は口縁部に2.5cmのニュウと小さなホツレがありますがどちらも危うい感じはありません。

それ以外の疵はありません。

何よりシンプルで清潔感があるので普段のお茶から飯茶碗にも使える万能な茶碗。

箱に仕舞わずに、食器棚や食卓に並べて普段から丁寧に使う。

そんな使い方が似合う、現代の生活にスッと溶けこむ古唐津茶碗です。

口径10.5cm
高さ7.0cm

箱、仕覆つき

落札価格が予想を遥かに下回りそうな場合は、終了直前に出品取り消しする場合がありますので、その際はご容赦ください。