Microvoice (YODOBASHI) Formula-1
1983年製の「PC黎明期の極初期」の国産の可搬可能な一体型PCです。
何度か当オークションで出品されている記録がありますが、
業務用の機材ですので弾数は少なめのはずで、ちょっとめずらしいとは思います。
ファミコンや、NECでいうと、 PC-8801mkIIやPC6601、PC-9801E/Fが同じく1983年発表のはずです。
日本製ですが、海外USAやドイツへも出荷されていたようです。
ドイツではHartmann & Braun M601 として販売され、米国では MicroVoice Formula-1
という名前で販売されていたようです。
日経PCの創刊号にも広告が出ていたらしいです。
スペックは
- CPU: Zilog Z80A, 4 MHz
- RAM: 64 KB
- ROM: 4 KB
- Monitor: 5,5"グリーンモニター
- 表示: 80 x 24 文字
- 内蔵ドライブ 5,25インチ 342 KB x2台
- キーボード: QWERTYタイプ、テンキー、ファンクション付き
- 外部インターフェイス 5,25"/ 8"x2ドライブ用IF RS-232-C, Parallel、外部モニター
- EPROMプログラマ、サーマルプリンタ内蔵
- system: CP/M 2.2
-----
1995年頃、当時所属していた京都の重電関連の会社で、廃棄になるところを許可をもらって取得。
本来は機材設置先現地で、電源関連の制御用組み込み基盤上のEPROMを修正したりする、
シーケンサーのような用途だったようです。
すでにOS等のソフトはありませんでした。
(当時、会社ではすでにPCATのWin3.1上やPC98上のDOS上のソフトに以降していました)
会社の周りの人も殆ど覚えておらず、入手当時のインターネット初期のネットでは、
ほとんど情報が無く何かわかりませんでした。
OSがなく、ROM BASIC等も無いので放置していました。
その後も引っ越しの度に、コレを倉庫でみかけて検索しても、
当オークションで出品が何度か見られるくらいでしたが、
現在では海外の収集家の人の情報が少し入手可能です。
(出品にあたり検索したところ、主にヨーロッパ方面で情報が見つかります、
場合によっては海外機種名で検索が良いようです。)
スペック等の紹介に関しては下記にて(EU
https://inklupedia.de/wiki/Yodobashi_Formula-1
現在では下記URLで英文ですがマニュアルが無料で入手可能です。
https://www.manualslib.com/manual/936411/Microvoice-Corporation-Formula-1.html#manual
----
■出品個体に関して
外観、大きな割れはありません。
それなりに日焼けや傷があります。
軽く掃除はしていますが、まだまだです。
出張時、この状態のまま梱包もせず、一般の輸送業者に渡してた模様で荷札がキャリングハンドルに残っていました。
プリンターの所に何等かのカバーが合ったと思いますが、欠品です。
キーボード側、キャリングハンドルのついたカバーのロック機構は正常で外したりできます。
キーボードのヒンジも正常です。
キーは特に凹んだまま、みたいなのはありませんでした。
入手した当時は電源が入り、画面にプロンプロが出た記憶がありましたが、
出品にあたりほぼ30年ぶりに電源をいれてみたところ・・・
まったく電源が入る反応がありませんでした。FANも回らず。
逆に煙吹いたり、変な匂いがする、もありません。
流石に30年、自宅の倉庫に入れて放置ですから何があるか不明です。
分解等、中を開ける作業は入手後に特にしていません。
申し訳ありませんが、電源ケーブルは別途ご用意下さい。
現在のデスクトップPCでも使われている、よくある3ピンのものです。
倉庫を整理しなくてはならなくなったので、出品です。
というわけで、
不動/ジャンク扱い、ノークレームノーリターンにてお願いします。
(2024年 4月 11日 2時 17分 追加)広告はTwitterに日経PCの創刊号の広告をあげてくれてる方がいましたのでご紹介。
画像の一番左上。
「オールインワンPC」として売っていた模様。
https://pbs.twimg.com/media/EvSUT8PUUAEsPz4?format=jpg&name=large