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日立maxell METAL GPX 46 【1991年初代ファーストモデルにして最終モデル】46分メタルポジションカセットテープ本setです。
『GPXの名を冠した走り屋御用達のカーオーディオ専用メタルポジションテープ!』
※シュリンク包装に破れ、切れ、ピンホール等の目立ったダメージございません。
『METAL GPX』は1991年にリリースされた日立maxellのメタルポジションテープ。maxellのメタルラインナップの中ではイレギュラーな存在のモデルで1代限りのモデル。
日立maxellはカセットテープモデルシリーズの系統を大切にしてた痕跡があり、モデルシリーズの系統図を作るとさながら由緒正しき家系図の様な系統図が出来上がるが、METAL GPXはどの系統にも属さないイレギュラーモデルであるが、元ネタは1987年1988年にリリースされたノーマル、ハイポジションでリリースされた『CAPSULE COLOGNE Ⅰ Ⅱ(カプセルコロン)』である事は間違え無い。
当時大人気だったアニメ漫画『ドラゴンボール』のアイテム『ホイポイカプセル』の如く、従来のカセットケースよりコンパクトに収納されるカプセルコロンだが、ウォークマンを筆頭にポータブルカセットプレイヤーが小型化に拍車がかかり、いかにカセットケースの大きさに肉薄するかが目標として各社激しい技術競争が勃発した時期に登場したメタルコロン。モノ作り日本の真骨頂で日本が最も輝いていた時代でもある。
このカプセルコロンをベースに新開発されたメタルポジションモデルが1989年に登場した『METAL CAPSULE(メタルカプセル)』である。当時、日立maxellのメタルテープモデルは『MX』1機種のみで、豊富なラインナップモデルを投入するライバルメーカーと一線を画す販売戦略をとっていた日立maxellだったが、ライバルメーカーの超高性能なハイエンドフラッグシップモデルに対抗する超弩級のフラッグシップモデル『MetaI Vertex』を同年、市場投入する。
あまりの高性能ぶりにオーディオソフトでありながら戦略物資扱いとなる『戦略物資等該当品』に指定され、輸出規制対象に指定となった伝説のメタルポジションテープの登場によりフラッグシップ扱いの従来機種MXがスタンダードモデルとなり、下位機種のローコストモデルがMETAL CAPSULEとスリーラインナップ体制となる。
つまり、厳密に言えばMETAL GPXはMETAL CAPSULEの後継機種となるが、似た様なコンパクトな製品でありながら開発コンセプトや開発経緯は全くの別モデルであり、両者共に1代限りの単独モデルである。
GPXの名から想像される通りモータースポーツを意識したカーステレオ専用モデルを謳い文句にしたカセットケースは車のボンネットをイメージさせる縦型の開閉方式で薄型のコンパクトケース。パッケージデザインはカセットのハブを車のホイールに見立てたデザインをしており、JUST FOR CAR AUDIOのロゴはシフトポジションを連想させるデザイン。
高温化する車内において従来、熱に弱いカセットテープを耐熱設計にて対策したモデルであり、激しい車内の振動も対策した耐震モデルと非常に堅牢な設計のタフなモデルとなっている。
この為、開発コストは高く、この年は4ラインナップモデル体制であったが、(フラッグシップモデルMetal Vertex、ハイエンドモデルMetal XS、スタンダードモデルMETAL UD)本来、スタンダードモデルであるMETAL UDよりも、遥かに高い高価格なイレギュラーモデルとなってしまいバブル経済真っ只中の当時でもこの高コストが仇となり商業的にはあまり成功はしていない。
発売された当時は日本全国にルーレット族、ドリフト族、ゼロヨン族、峠族、首都高速族等などが溢れる走り屋ブームの真っ只中であったが、モータースポーツもF-1が大人気で日立maxell開発陣に熱狂的なモータースポーツファンの走り屋が存在した可能性を示唆されるイレギュラーモデルである。
そして今現在、『METAL GPX』は何故かフラッグシップモデルでも無いのに一部のカセットテープマニアから絶大な支持があり、市場で意外な高値が付く隠れた人気モデルである。
上記の通りのコンディションです。お写真参照にノークレーム、ノーリターンお約束出来る方のみご入札宜しくお願い致します。