マイルス・デイビス ブートレッグ名盤 Deep Brew vol.1 & vol. 2 Miles Davis / Mega Disc
Bitches Brewのセッションを収録したブートレッグです。現在入手困難のようです。
1枚目のケース中央のクランプが割れており、CDが固定できません。ディスクはきれいです。
中山康樹著『マイルスを聴け!』で紹介されている『Unreleased Bitches Brew Session(So What)』と同じ内容のMega Disc盤です。
以下、同書の引用です。
前置きが長くなった。結論はひとつしかない。『ビッチェズ・ブリュー』にクーッなマイルス者は、いますぐこのセッションCDを入手すべし。ネタばれ的なことは書きたくないが、これはたんなる「次、テイク3、いこう」「ごめん、まちがった、もっかい」「じゃあプレイバック聴くか」といった会話が飛び交うだけのセッション・テープではない。すべてのプロセスが創造的にして音楽的であり、なかでもヘジョン・マクラフリン/ビッチェズ・ブリュー》《マイルス・ランズ・ザ・ウードゥー・ダウン〉〈スパニッシュ・キー》の別テイク/ヴァージョンは、『ビッチェズ・ブリュー』収録の同曲に匹敵するほど感動的な名演、これを聴かずして『ビッチェズ・ブリュー』を聴いたとは言ってほしくないと、この際、まずは言っておこう。さらにセッションの途中では《オレンジ・レディ》やヘディレクションズ》も瞬間的に登場、この3日間にわたるセッションが、ある意味では『ピッチェズ・ブリュー』というアルバムに収まりきらない『広さ』をそなえたものであったことがわかる。なお両曲ともジョー・ザヴィヌルのオリジナル、《オレンジ・レディ》はそのザヴィヌルとマイルスのデュエットのパートが中心、《ディレクションズ》はザヴィヌルがテーマを弾き、そのあとマイルス以下のホーン陣が加わって前テーマが合奏される。このテーマは『ディレクションズ』収録ヴァージョンを発展させたものだろう。ただしこれら2曲、"セッション・オブ。と謳うほど長いものではない。