取扱説明書・仕様書に記載されている文章が言語の著作物として、そして
図面が地図・図形の著作物として著作権で保護される可能性は低いと考え
られます。
著作権法の保護を受けるための著作物であるためには、思想又は
感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術、美術又は 音楽の範囲
に属するもの、という要件を満たさなければなりません
(著作権法第2条1項1号)。
取扱説明書・仕様書のような技術文献は、その性質上、だれが読んでも、ま
ただれが見ても同じように理解されるような方法で表現されます。技術文献
に求めれるのは、いろんな解釈ができる創作的な表現よりも、誤解を招くこ
とがないありふれた表現です。
一般的に取扱説明書・仕様書等のコピーを複製権の侵害として著作権法上
の著作物としては認められがたい商品だと言えます。(取扱説明書・仕様書
に関する著作権関連のWEB上に公開されている記事の一部を引用しています。)
≪取扱説明書・仕様書のコピーの出品について≫
すでに生産中止になっていて、メーカーに問い合わせても在庫がなく調達が
困難な商品のコピーを出品しています。当方は以前、家電販売業のサービ
ス部門に勤務していたことがあり、お客様から古い機器の取説書の注文依頼が
あった場合にはメーカーに在庫確認をとり、在庫なしの場合にはコピーで対応
していました。
お客様には部品代として請求し代金を頂いていました。もちろん、メーカー側
もコピーでの対応をお願いしますとの回答でしたので。
今回出品している取扱説明書につきましては製造中止から40年以上経過してい
る商品の取扱説明書であり、原本でさえ普通に入手することは困難です。従
いまして必要な方に、原本ではなくコピーであることを承諾して頂いたうえで
ご提供するというスタイルをとっています。
現状のヤフオク内では取扱説明書やサービスマニュアル、仕様書など現在製
造中止になっていて入手できない製品の取扱説明書やサービスマニュアルなど
のコピーが多数出品されて取引されています。時々「偽ブランド品や海賊版など
第三者の権利(商標権や著作権など)を侵害するもの」としてヤフオク!ガイド
ラインに違反しているとの申告を受けました」とのメール通知が来ますが、運営
会社のヤフーが違反商品や不適切であると判断すれば削除対象となりますが、
現状では明確に違反対象とはなっていないようです。
ガイドラインで明確に取扱説明書も著作権法上の著作物にあたり、コピーは
著作権の侵害にあたるので出品禁止となれば、直ぐに出品は停止削除致します。
ちなみに古い資料であっても取扱説明書本体に著作権の保護、無断複製禁止の
旨の表記があるものに関してはコピーの出品は行っておりません。
以上、ご理解の程よろしくお願いいたします。