20センチほどの株分け苗の出品です。抜き苗にて発送いたします。
西洋アジサイの中に、ゼブラという品種があります。
ゼブラと聞いてイメージするのは、シマウマのような白と黒のカラーリングですね。
けれど花が白と黒の縞模様というわけではありません。
ドイツで作出されたこのゼブラという品種は、
一味違う色の美しさで、急激に人気が高まっている品種です。
■ゼブラの特徴
花は西洋アジサイの一般的なタイプで、装飾花が一重の手まり咲きタイプです。
装飾花は単体でも花が大きめで、花びらもしっかりとしていて存在感があります。
花弁の縁に切れ込みが入るのですが、入り方が一定ではなく、
切れ込みが多い花びらや少ない花びら、切れ込みがないものまで、
ランダムに含まれているので、見る角度によって雰囲気が異なります。
装飾花が大ぶりなので、どぎつい印象になりそうですが、
花房自体はそこまで大きくないので、むしろスッキリとした印象です。
花びらが少し厚めでしっかりとしていて、傷みにくいのも嬉しい特徴です。
咲き始めは明るいグリーンで、徐々に白く色が変わっていく様を見ることができます。
満開時は輝くように白い花房を堪能でき、
そこからまた少しずつ退色してグリーンに戻ります。
花色の移り変わりも楽しめ、花期も長いです。
花色が白一色なら、なぜゼブラと名づけられたのでしょうか。
それは、茎と花の対比にあります。
ゼブラの茎は、太さや長さは普通ですが、
色が黒っぽい茶色なのが最大の特徴です。
一般的なアジサイの枝は、緑色をしていることがほとんどです。
ところがこのゼブラは、こげ茶~黒色をしているため、
真っ白な花色とのコントラストが楽しめます。
花の白と枝の黒で、ゼブラという名前が付けられたのです。
葉は標準的な緑色で、大きさも普通ですが、
花の白と茎の黒さだけでははっきりしすぎる色合いとバランスよく感じます。
花色の白いアジサイは、明るくて素敵なものが多いですが、
少し明るすぎる印象だったり、甘く可愛らしい雰囲気のものが多いです。
そんな中でゼブラは、黒っぽい色の茎が入ることにより、
大人っぽい雰囲気を醸し出しています。
鉢植えはもちろん、地植えにして育てても、
やぼったくならずにオシャレな空間を作ることができます。
ゼブラの周りに日陰を好むギボウシやシダ類などを植えることで、
さらに豪華で味わいのあるスペースになるでしょう。