【極々希少・稼動】ベンソン デミハンター 三菱 岩崎彌之助 1902 刻印 J.W.BENSON イギリス 英国 銀無垢 9金環 明治 懐中時計 手巻き
ベンソンのデミハンターの懐中時計を出品します。
イギリス時計で広く知られているベンソンのデミハンターではありますが大変珍しいものとなっております。
この懐中時計は、三菱の創業者である岩崎彌太郎の弟 岩崎彌之助(三菱の二代目)が配ったとされる時計と言われているものとなります。
その所以は、この時計の中蓋に「From Y Iwasaki 1902」と刻まれており、岩崎家のY氏となると岩崎彌太郎は1885年に死去しているので、時代背景として岩崎彌之助であろうと言われています。
岩崎彌太郎亡き後、岩崎彌之助は三菱二代目社長となり、そして岩崎彌太郎の長男久彌に社長を譲り相談役としてサポート、そし後、日銀総裁に就任。現役を退き、引退を機に51歳の1902年に9ヶ月かけて欧州と米国を歴訪しています。
この1902年の歴訪時に同刻印をしたこの時計をまとまった数手に入れ、配ったのであろうと考えられます。
中蓋の「From Y Iwasaki 1902」ですが、この時計と同じものをこれまでに2個見たことがありますが、どれも刻印の文字や時計の環が9金であるなどの同じ特徴を持っておりました。そして、この時計は以前に見た2個とは別個体のものであると思われます。
岩崎彌之助は、1908年に亡くなりますが、三菱グループの骨格を作ったと言われるほど優れた方だったようです。
歴訪のことなど三菱グループ公式サイトの年表で記されてあります。
このことから岩崎彌之助の大変縁起ある珍しい時計ですが、英国時計特有の厚めの銀無垢ケースで、ずっしり重量感があります。表蓋のインデックスも薄くなったものが多いのですが、太く濃く綺麗な状態で残っております。
金鍍金ムーブメントも分解掃除を行なっておりますので綺麗な状態で元気に稼働しております。年代に関しましては、ホールマークから1901年製であることがわかります。刻印の1902とも合致しております。
焼き物の文字盤もヒビなく綺麗な状態を保っており、時針分針秒針もまずまずの綺麗な輝きを放っております。
時刻合わせは、4時位置にカニ目のダボ押しが備わっておりますので、ダボを押しリューズで時刻合わせを行う仕様となっております。
環、リューズ、カニ目部分は9金仕様となっているのも、岩崎彌之助刻印時計の特徴でもあります。
いつもであれば銀無垢のケースなど新品仕上げのように磨きますが、あまりに新品仕様にしてしまうと刻印の味が損なわれてしまうという懸念から、こちらは手で磨く程度で仕上げてあります。ですので経年の擦れは傷などはありますが、かなり綺麗な状態でです。
ベンソンは英国王室御用達メーカーで日本でも吉田茂・白洲次郎・小津安二郎などが愛用していたことでも知られておりますが、このベンソンは岩崎彌之助の大変珍しいもので、まず出てくることのない明治時代の逸品といえます。この機会にいかがでしょうか。
他にも、ベンソンの軍用懐中時計、珍しいクロノグラフ機構のアーネストボレル懐中時計、バセロンの懐中時計などを出品しております。ご覧頂けますと幸いです。
【商品情報】
横幅:64.8mm(リューズまで)/72.9mm(環まで)
縦幅:51.8mm
厚み:16.5mm
重さ:139.23g
※稼働確認済み(分解掃除済み)
■手巻き式ムーブメントですので1日1回くらい巻いてやる必要がございます。
■現在問題なく稼働していますが、アンティーク時計となりますので精度及び稼働を保証するものではございませんので予めご了承ください。
■説明文では漏れていることもありますので、写真でご判断頂けますと幸いです。