【充電等に関する注意事項】
※本品に限らずLiFePO4製品全般の一般的な注意点です。既にご理解されている方は流してください。
※ リン酸鉄リチウムイオンバッテリー(LiFePO4) について ※
LiFePO4バッテリーは、リチウムイオン系の既知の問題点である火災の危険性が全く無くなったわけではありませんが
他の種類のリチウムイオンバッテリーと比較して非常に低く、通常は過熱して発火する危険性はほぼありません。
分解、損傷、過充放電、ショートなど破損や誤使用にご注意いただき使用される限り安全です。
※ 充電器をご使用の際のご注意 ※
LiFePO4製品を市販の充電器で充電する際は 必ず「LiFePO4(LFP)対応」の充電器 をご使用ください。
近年は対応品が主流ではありますが、車用の鉛バッテリー充電器や一般的な12Vリチウムイオン(Li-ion)用充電器、
または「出力が12Vだから大丈夫」とACアダプタ等を流用するのは大変危険です。必ず対応が明記された製品をご使用ください。
また、充電能力が低い機器や、充電器との相性によっては充電が「95%前後」で止まったまま進まない場合があります。
多くの充電器は外部から残量を推定しているだけであり、LFPの特性上 正確な計測は難しいため充電率表示は参考程度にお考えください。
一部の充電器は、バッテリーの長寿命化のため特定の電圧(90%~)に達すると停止や待機モードに移行する場合があります。充電器の仕様書をご確認ください。
セルバランスに時間を要することもありますが、充電電流がほぼ流れず、電圧が13.5V前後で安定している場合は満充電状態と判断して実用上問題ありません。
一方で、あまりに出力の小さい充電器を使用すると、充電器が長時間フル稼働状態となり、充電器側の発熱や寿命の低下を招くことがあります。
安定した充電を行うためには、20A程度(0.2C)の充電器を推奨します。
なお、製品自体は1Cではなく0.5C(50A)までの対応です。許容限界での充電はムダに負担をかける事、充電器接続部の接触抵抗などの面からお勧めはしていません。
≫≫ 20Aを超える大電流充電における接続方法に関する重要なお知らせ ≪≪
【危険です! ワニグチクリップ等による点接触の回避】
充電器の接続方法がワニグチ/ヒッポークリップ等の場合、バッテリーへ接続する際に適切な接触面積が確保されない『点接触』になりがちです。
クリップ自体は「100A対応」であっても、接触抵抗により過度な発熱が生じ、火傷や充電制御の誤作動、端子や充電器の溶損を招く原因となります。
これまでにも「充電後に端子が持てないほど熱くなっていて火傷をした」 「端子内部が溶損してしまった」といった深刻な事例が報告されています。
充電の際にワニグチクリップ等を使用する場合は、可能な限り接触面積を増やし抵抗低減に努めてください。
【安全点検の目安】
充電を開始したらすぐに放置せず、数分が経過したのち過度な発熱等の異常が無いかを必ず確認してください。
充電中に接続端子やクリップ部分が45℃(人肌程度)を大きく超えて発熱している場合は、接続が異常であるサインです。
直ちに充電を中断し接続方法を見直すか、充電器の充電電流設定を下げてください。
ユーザー側の認識不足で、「触れないほど熱くなる!」 「充電が終わらない」 などの不良品扱いをされる上位の理由の一つでもあります。
ターミナルのネジが緩んでグラグラ状態のまま接続するなど… 接触が甘い状態での大きな電流での充電は非常に危険です。
確実性と安全性を最優先されるのであれば、充電器付属のクリップを切断しM8の丸型端子に変更し、ネジで確実に固定する事を推奨いたします。
いずれにしても、 充電時のエネルギーを甘く見ず、接触面はできるだけ広くとり、確実に固定するように心がけてください。
※ 複数個で構成する際のご注意 ※
他の種類/電圧/容量のバッテリーとを並列/直列で構成しない(同じ製品/同じ電圧/同じ容量のもので構成する)
新品と明らかに古いもの(劣化しているもの)を組合せない。
同容量でも型落ち品や種別違いなどはBMSの仕様が異なりますので混成することは避けてください。
各バッテリーを繋ぐ際は十分に充電された状態で電圧を揃えて接続(必須)し、接続後は半日ほど静置する。(推奨)
接続の際は個々の電圧差は0.1V以下、出来れば0.05V以内まで揃えます。(必要であればプリチャージ抵抗なども用いた接続で調整します)
どれだけ注意をしても車のバッテリーの延長感覚なのか、「そんな神経質にならなくても…」と安易な考えで雑に扱おうとする方が一定数います。
鉛蓄電池と比べLFP同士の接続はその高性能な放電特性ゆえシビアです、特に並列接続時は一瞬でBMSごと破壊される可能性もあります。
複数個の接続について基本的な知識や技術に不安がある方は、必ず専門知識のある業者または技術者に依頼することを強く推奨します。
◆ お取引について ◆
・発送はおてがる発送のゆうパック便となります。
離島など陸送配送が不可な地域については配送不可です。