【加藤哲郎】戦争写真家ロバート・キャパ★「ロバート・キャパ」は二人いた。伝説の戦争写真家、その誕生に隠された「嘘」と「真実」。
タイトル:戦争写真家ロバート・キャパ
著者:加藤哲郎
出版社:筑摩書房(ちくま新書)
発行日: 2004年6月10日初版第1刷
サイズ・製本:新書判 ハードカバー
ページ数:224ページ
備考:図書館落ち(除籍本)。図書館の管理シール・蔵書印あり、背表紙にラベル等あり。あらかじめご了承ください。
「ロバート・キャパ」という名のカメラマンは、実在しなかった。 アンドレ・フリードマンとゲルダ・タロー。 二人の若きユダヤ人が作り上げた、架空の天才写真家という「虚構」。
本書は、20世紀を代表する戦争写真家の伝説を、冷徹な史実のメスで解剖した一冊。 代表作『崩れ落ちる兵士』に纏わる「やらせ疑惑」の検証。 スペイン内戦、日中戦争、そしてノルマンディー上陸作戦。 戦火の中を駆け抜けた英雄の姿と、その裏側で見え隠れするプロパガンダの影。
なぜ彼らは「キャパ」を演じなければならなかったのか。 ファシズムが台頭する欧州で、カメラを武器に戦った者たちの、切実なる生存戦略。 そして、インドシナでの呆気ない最期。
単なる英雄譚ではない。 神話化された「報道写真の聖人」の仮面を剥ぎ取り、一人の人間としての苦悩と野心を浮き彫りにする、スリリングな評伝。 真実と虚構が交錯する、ジャーナリズムの光と闇。