このコインは2014年に作られたブリタニアコインとなります。
ブリタニアとは、イギリスという国を擬人化したものであり、その手には軍事力を示す三又の矛と楯、
そして平和と食物を表象したオリーブの枝がデザインされています。
ブリタニアが描かれているコインは数多くあり、こちらのコインは現代のウィリアム・ワイオンとも言われる
ジョディ・クラークによってデザインされました。
ジョディ・クラークはこの2014年のブリタニアコインのデザインが認められ、エリザベス女王の第4肖像のデザインを
任せられるほどになります。
自国の君主の肖像を描くことを許されるということは、大変名誉なことであり、このコインがいかに高く評価されたのか
ということが分かりますね。
(完全に余談ですが、私は同じくジョディ・クラークがデザインしたクイーンズビーストシリーズの「イングランドのライオン」
とこのコインを並べて鑑賞しています。なんとも言えぬ気持ちよさがありおすすめです。)
●コインのデザインと価値●
コインに描かれたブリタニアは、コリント式の兜を戴き、三又の矛と盾を携える典型的な姿です。
ボディラインの描写が絶妙であり、流れるような美しさがみてとれます。
特に見ていただきたいのが、ドレスのしわとそこから透けてみえる足のデザインの美しさです。
また、ライオンの精悍な顔つきも素晴らしく、まさにかの「ウナとライオン」を彷彿とさせる
珠玉の逸品であると言えるでしょう。
コインとしての価値は、NGCより最高鑑定のPF70を受けており、コレクションとするには
申し分ないです。
エリザベス女王が崩御され、今後、このコインの価値が、どんどん高まる事は、誰にも異論のない事実です。
ただ、エリザベス女王の面にミルクスポットがでてしまっており、その点を差し引いて
相場より安く出品させていただいております。