ナローモデル製2線式Oゲージ阪神851系、愛称「喫茶店」。戦前の1930年代に登場した、競合する阪神間の国鉄、阪急、阪神の急電、特急電車などの覇を競った著名な高速電車の阪神電鉄の模型です。車両限界が厳しいもとで車体長は14メートル、車体幅は2360ミリと車体も精いっぱいの大型化が進められていたようです。齢がばれますが、出点者も戦後に乗車実績がある懐かしい電車です。
この阪神851系の外観上の特徴と言えば、側板の屋上際左右に明り取りの窓が付いていること、往時の喫茶店の愛称の由来は前後の貫通路が往時の阪神モダニズムの喫茶店の入り口風情を醸し出していることが評されています。製造はナローモデルでも、実物は1435ミリの標準軌の阪神電鉄の模型です。でOゲージなりに充分表現されていると思われます。
難点についてご説明すると、前照灯と尾灯等、ライト関係の配線が成されていないことです。現状配線図は同社製のデイ100の配線図の複写を同封しますので取付時のご参考にされてください。
内装では、車内のロングシートの床板への粘着剤剥がれで、イスが浮いています(画像4でイスが外れているのが窓外からご確認できます。車体を開ければ、再設定で復元できる範囲です)が波及的な破損が怖いので現状のままにして置きます。通電による走行は快調で、軽やかなジョイント音を響かせます。塗装など外装関係は正常と思われます。パンタや床下機器の装備も正常に見えます。
台車の軸距:約44ミリ程度です。モーターは1台車に1機搭載されています(マシマモーターと推測されます)。
前照灯と尾灯の復旧には線材による接点が必要と思われますが、配線関係にお詳しい方の復旧工作が期待されます。同社製の新京阪デイ100の図面をご参考にしてください。
車体長:概算で31.5㎝ 車体幅:概算で51ミリ 車体高:概算で60ミリ(の素人採寸です。
ナローモデル製の本機専用のクッション付きの化粧箱に収納されています。
白黒コピーによる外観図と、車体番号セット(金属製)が未開封の袋入りで付けています。
ジャンク扱いで出点させていただきますので、ノークレーム・ノー返品条件でご検討ください。出点者拝
(2024年 5月 5日 16時 18分 追加)片側の浮いていた片側のロングシートは、両面テープを貼り直して床板に再設定致しました。
(2024年 5月 6日 8時 15分 追加)創業者がかなり前に亡くなられた後に、ナローモデル社の事業が継承されたかどうか消息は不明です。
(2024年 5月 6日 8時 40分 追加)動力台車は2機ともに、揺れ枕構造で製作されており左右によく揺れます。急カーブに富んだ阪神電車の走行を味わうのに向いています