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昭和52年4月初版。
後ろ見開きに剥離痕あり、時期不明ながら古書市で購入したものと思われます。
帯にカスレ、裂傷あり。
全体に細かい傷、ヤケ、ややシミあり。
通常の読書にご不便はありませんが、あらかじめご了承ください。
島田順司さんといえば、世代によっては「新選組血風録」(1965)「燃えよ剣」(1970)の沖田総司役として、伝説的な存在となっている俳優さんです。
ワタクシは世代的にハズれるのですが、藤田まことさんの作品の名バイプレーヤーとして印象に残っています。
映像の世界で全国区となりましたが、あくまでも専門は舞台の方のようです。
本書はタイトルに「沖田総司」とありますが、歴史の本ではなく、島田順司さんの昭和50年頃の演劇活動をまとめた、今でいうフォトエッセイです。
「新選組血風録」の頃のお話は一章インタビュー記事にまとめられているだけです。
正直、作品の裏話やテレビ時代劇創成期の東映京都のお話を期待したのですが…。
この点は栗塚旭さんとは異なりますね。
栗塚旭さんは作品のこと、撮影のこと、共演者や監督のこと、そしてもちろん土方歳三のこと…をいろいろなところで語ってこられました。
どうやら栗塚さんは、役者として自分の演じた役柄(キャラクター)ととことん付き合うタイプ。それに対して島田順司さんは、役柄と一定の距離を置くのを基本にしているようです。
(それはそうと、おふたりはわずか2歳違いで、所属劇団も異なっており、実在の土方と沖田のように兄と弟的な関係性ではなかったとのこと…)。
その島田さんの当時の演劇活動ですが、本書には松山照夫さんと、この本が出た頃は若手のホープと言われていた中川晶一郎さんとの鼎談が収録されています。
松山照夫…と名前を聞いただけではピンと来ないでしょうが、そのフェイスを見れば誰もがすぐに思い出すはずです。
ちょっと卑屈で、下品そうな(失礼)悪役を得意としていた人で、当時、島田さんの舞台で土方をやっていたとのこと(!)。
是非タイムマシンに乗って、見に行ってみたい作品です。
ワタクシが「新選組血風録」「燃えよ剣」を拝見したのは、CSで放送されるようになってからなので、だいぶ後になってからでした。
なるほど、いわゆる新選組モノの最高傑作と称えられるのも当然だと感動しましたが、一方で島田さんの沖田は思ったより出番が少なく、各エピソード、各キャラクターのアイキャッチ的な存在であるようにも思えました。
何しろ結束信二の脚本は、登場人物のすべてが個性的です。
そういえばその結束が鶴田浩二の近藤を主役にすえて、新選組を特攻隊風に描いた作品(1973)では、島田さんは沖田役ではなく、会津藩の公用方役で出ています。
ラスト、西軍に包囲されてしまった中でも、「貴殿だけは脱出しろ」と鶴田浩二に勧められながらも、「私も新選組と一緒に戦います」と毅然と言い放ちます。
なかなか男前の役でした。
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