約1億年前(98.89+/-0.62 Ma)に起源をもつ、恐竜時代のビルマ琥珀(バーマイト)の虫入りです。
体長3mmの不明な昆虫目(オーダー)のニンフが含まれています。触角は基部で切れていますが脚はすべて琥珀内に収まっています。黄色透明の琥珀のため背面・腹面両サイドからクリアに観察できます。形態の変形も見られません。カマキリ目ではなさそうですが、かといってゴキブリ目とも思えないようなおとなしい顔つきをしています。直翅目でもないと思います。この類は出品者の研究の対象でもコレクションの対象でもないのでよくわかりませんが、なにか変わった絶滅高次分類群のような気がします。調べている時間も惜しいのでピンときた方はよろしくどうぞ。
それにしても研磨しずらい位置に虫が入っており、まずは琥珀を切断するところからはじめなければなりませんでした。必然的に琥珀も小さくなり手磨きなので爪が一段とガタガタになりました。この手の研磨に手間のかかる琥珀は後回しにしているのですが(そして何年もそのままになるのが常です)、面白そうな分類群でしたので今回は例外です。小さい琥珀ですがピカピカに磨いておきました。
日曜までに即決で購入された場合でも発送は月曜午前とさせてください。配達局まで徒歩往復1時間40分ほどかかりますので、けっこう大変なのが理由です。
琥珀の大きさ:11x6.3x5.7mm
#7956
画像1~3:背面
画像4~5:腹面
画像6:自然光・白背景
画像7:透過光
画像8:自然光・白タイル背景
画像9:自然光・黒背景での蛍光反応
画像10:UVライト照射時の蛍光反応
送料:280円(普通郵便特定記録)