ワーグナー:
『ラインの黄金』 全曲
ルドルフ・モラルト指揮
ウィーン交響楽団
御大リヒャルト・シュトラウスの甥にして、ワルター、クナッパーツブッシュのアシスタントとしてドイツ・オーストリアの劇場で研鑽を積んできたモラルト。
ドイツ・オペラ系譜の濃厚、濃密な薫陶をうけてきたモラルとによる『神々の黄昏』全曲盤です。
バイロイト復活を虎視眈々と模索していた戦後ドイツ音楽家らの劇場魂を知る上でも貴重な録音です。
スタジオ録音かと聴きまごう良好な音質です。
ゲネプロを入念に録音したものとも思われます。
ボーナス・トラックとして、エルメンドルフ指揮による『神々の黄昏』第三幕が収録されています。こちらも壮絶な名演です。
モラルト指揮とあわせて、第二次世界大戦という激動の時代における、ドイツ文化、ワーグナー演奏の矜持と煩悶をうかがい知るカップリングとなっています。
コンディション良好。
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