今回ご紹介するのは、
1840年に英領インドで発行されたヴィクトリア女王のルピー銀貨です。
ぜひご覧ください。
1840年は、ヴィクトリア女王即位から間もない時期にあたります。
イギリスでは産業革命が進み、
東インド会社によるインド統治も経済的に拡大していた時代でした。
当時のインドはまだ王冠直轄統治以前で、
このルピー銀貨は東インド会社体制下の基軸通貨として発行されました。
1858年のインド大反乱を経て王冠統治へ移行する前の時代の貨幣です。
表面には若きヴィクトリア女王の左向き肖像。
この「ヤング・ヘッド」は王立造幣局主任彫刻師ウィリアム・ワイオンによるデザインです。
外周には「VICTORIA QUEEN」の銘文が刻まれています。
裏面には額面と発行年が整然と配置され、
実用通貨としての性格を明確に示しています。
本コインはPCGS MS62鑑定の個体です。
流通貨でありながら未使用状態が保たれています。
東インド会社時代のインド経済を支えた一枚として、
コレクションに加えてみてはいかがでしょうか。
ちなみに「ルピー」という名称は、
16世紀ムガル帝国時代の銀貨「ルピヤ」に由来します。
この名称は現在のインド通貨にも受け継がれています。