(1998 / CD / HARAMBEE RECORDS)
ルイジアナ州より、実力派シンガー HERNANDO HILLMAN こと "HONEY" による '98年作。
EDDIE LEVERT (of THE O'JAYS) を彷彿させる暑苦しい歌いっぷりが魅力の熱血漢である。
ギャングスタ・シーン御用達のデザイナー PEN & PIXEL による胡散臭いアートワークから
連想されるであろうGテイストは皆無で、意外にも真摯なミディアム~スロウ・ナンバーが
大半を占める本作。女性コーラスをお供にアーバン・メロウなサウンドに乗せてスピーカー
から唾が飛んできそうな熱唱をこれでもかと聴かせてくれる。全編に漂う若干のイナタさは
拭いきれないが、さりげなく散りばめられた南部テイストも相まってスモーキーでシルキー
な黒歌世界が堪能できる。インディ・ソウルを全身で体現したような黒汁ほとばしる逸品。