サイズ:約30x21x16mm
重量:約47カラット
産地:Barra do Salinas district, Barra do Salinas, Coronel Murta, Minas Gerais, Brazil.
ブラジルのバーハ・ド・サリナス地区からの極彩色リチア電気石群晶標本、視線を引き寄せる一本のレインボーカラー個体を含め、標本を構成する四つメイン結晶の内の三本は両端の結晶面が揃ったDT両錐産状で、濃青、翠緑、青緑、淡黄、ピンクの色調が調和する極彩発色は50カラットに近い大結晶の内部に秘め、リチア電気石の非常に得難い極彩色個体です。長さ3センチに達し、太さも2センチを突破した極太結晶の重量は50カラットに近く、立派な体積感と重量感が感じられる大結晶個体です。全体的に透明度は非常に高く、強烈な硝子光沢が条線が発達する結晶面に走ります。標本は三本の平行方向に成長する結晶と一本の斜めに晶出する結晶によって構成され、そのうちに一本の結晶を除き、他の三本の結晶はすべて両端の結晶面が揃った得難いDT両錐産状です。視線を強く引き寄せる濃青のブルーキャップを持つ極美レインボーカラー個体が聳え、その隣に翠緑から淡黄、ピンクを内包する個体や、翠緑から青緑に滑らかに変化する個体が確認できます。最も特筆すべきことは何と言ってもこの50カラットに近い大結晶の内部に秘める極彩の発色で、濃青、翠緑、青緑、淡黄、ピンクなどの色調が調和しながら美しいグラデーションを織り出し、リチア電気石の非常に得難い極彩色個体です。
ブラジルのミナスジェライス州の東部に存在するペグマタイト鉱脈はやや西南から東北走向で縦断し、支脈を分けながら広がるこの世界稀の巨大ペグマタイト鉱脈は工業用鉱物の生産だけでなく、宝石学や観賞用鉱物標本の世界においても極めて重要です。鉱脈北東部のコロネル・ムルタ鉱区に属し、サリナス川の河口に意味するバーハ・ド・サリナス(画像10)はミナスジェライス州北部、州都ベロオリゾンテから715キロに離れた場所に位置します。この地域での鉱床の発見は1880年代に遡ることができ、記載によるとペコと呼ばれる農夫によって発見され、ペコ氏の子孫が今もこの地域に暮らしています。1940年代に当時の土地所有者であるアルビノ・ラモス氏が地域のペグマダイトを初めて調査し、数日内に驚異的な15トンの結晶が回収され、そのほとんどが鉄電気石ですがバーハ・ド・サリナス地域はトルマリンの有望な宝石鉱山として知られていました。ラモス氏は後にこの土地を未開発の採鉱地域としてテレスフォロ・マットス氏に売却し、マットス氏は最初の採掘設備を整備し、単なる土地の所有者だけでなく、バーハ・ド・サリナスの初代鉱山主となり、この地域の古い歴史は彼の息子であるパウロ・マットス氏によって伝承されています。1970年代に地域の採掘権がハルバ宝石商工業会のハレー・フレイレ・バティスタ博士が取得し、近代化整備を行った鉱山は1975年から1984年まで最盛期を迎えました。バーハ・ド・サリナスの特徴として、ペグマダイトは風化が比較的に進み、特に長石のほとんどはカオリンに分解され、水晶や宝石結晶はこの分厚い風化層の内部に存在するので他産地と比べエッチング産状は比較的に多く、発色豊かな電気石や、非常に透明度の高い宝石素材となるエッチングモルガナイト、アクアマリン結晶が名産です。電気石族の一員であるリチア電気石は様々な不純物による豊富な色のバリエーションとして知られ、純粋な成分を持つ無色結晶アクロアイト、マンガンによるピンク-レッドに発色する紅電気石ルベライト、鉄とチタンによる緑系のベルデライト、鉄成分のみで青く発色するインディゴライト、最後に銅によるネオン感の強い青-緑に発色する含銅エルバイト、つまりパライバトルマリンもリチア電気石に属します。こちらの標本はバーハ・ド・サリナス地区からの極彩色リチア電気石群晶標本、視線を引き寄せる一本のレインボーカラー個体を含め、標本を構成する四つメイン結晶の内の三本は両端の結晶面が揃ったDT両錐産状で、濃青、翠緑、青緑、淡黄、ピンクの色調が調和する極彩発色は50カラットに近い大結晶の内部に秘め、リチア電気石の非常に得難い極彩色個体です。長さ3センチに達し、太さも2センチを突破した極太結晶の重量は50カラットに近く、立派な体積感と重量感が感じられる大結晶個体です。全体的に透明度は非常に高く(画像4)、強烈な硝子光沢(画像6)が条線が発達する結晶面に走ります。標本は三本の平行方向に成長する結晶と一本の斜めに晶出する結晶によって構成され、そのうちに一本の結晶(画像4左側)を除き、他の三本の結晶はすべて両端の結晶面が揃った得難いDT両錐産状(画像1,7,8:頂部 画像5:平行方向の三本結晶の繋がる底部 画像9:斜めに晶出する個体の底部)です。視線を強く引き寄せる濃青のブルーキャップを持つ極美レインボーカラー個体(画像1,2,3)が聳え、その隣に翠緑から淡黄、ピンクを内包する個体や、翠緑から青緑に滑らかに変化する個体(画像8)が確認できます。最も特筆すべきことは何と言ってもこの50カラットに近い大結晶の内部に秘める極彩の発色で、濃青、翠緑、青緑、淡黄、ピンクなどの色調が調和しながら美しいグラデーションを織り出し、リチア電気石の非常に得難い極彩色個体です。
この度コレクション整理のため出品いたします、この機会をぜひお見逃しなく。
注意事項
※写真は白熱灯環境で撮影しております。
※天然石のため、多少のヒビや欠け等のダメージがあります。
※お使いのモニターにより写真と実物で色が異なる場合がございます。
※サイズや重量に若干のズレがある場合がございます。
※台座やミネラルタックは付属しません。
不明点につきましては、ご購入前にご確認をお願い致します。