渡辺木版初日カバーでも比較的人気の高い日赤75年記念のFDCです。 状態はかなり良く、全体的に綺麗です。 乱れ髪、左頬のほくろ他定常変種が見られます。 (詳しくは、画像4参照) 版画家『川瀬巴水と渡辺版初日カバー』には記載されていませんが、本作は川瀬巴水による カシェに間違いございません。 下記リンク先に大田区ホームページ 第8回川瀬巴水コラム の学芸員による記述がありますのでご参照下さい。 https://www.city.ota.tokyo.jp/seikatsu/manabu/hakubutsukan/kawasehasui_koramu/ kawasehasui_colum8.html それによりますと、巴水の昭和27年4 月21日付けの日記に、「午前店へ 山百合のカットを かきとゞける 」とあります。ここでいう「店」とは渡辺木版美術画舗のことで、カバー用の カシェの下絵を巴水は「カット」や「線書き」等と呼称していたこと、さらには切手発行日 (5月1日)の7~10日間前にカシェの下絵を完成させていること等から、この山百合のカット こそが、日赤のFDC用カシェとして作られたものと判断されます。 なお、巴水の植物を主題とした静物画は昭和22年製作の「山百合」が最後の作品となっており、 これ以降は製作事例がありません。したがって昭和27年の山百合は大判用ではなく、カシェや 挿絵等の小作品向けに製作したとみることができます。 【山百合 1947年製作】 https://www.emprivategallery.com/495 さらに描かれている三つの花のうち、画面左側の最も形の良い花を反転させ、余計な葉と茎を 取り除いてデフォルメ化すると、カシェの絵とほぼ同じ形になります。このことから、山百合 の作品をカシェ絵として転用した可能性が極めて高いと思われます。 (余談ですが、山百合を女性に見立てて左から姿の美しい若年、やや見た目は劣るものの、 真ん中で若年よりも高い位置にある壮年、後ろを向き何処かうなだれてるように見える老年と 描き分けているようにも思えます。能面の小面、増女に似た感じがします。) なお、72年前のものとしては保存状態も良く、とても良好な状態です。 入金確認後に定型郵便での発送を予定しています。 |
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発送詳細 |
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落札価格 | 32,000円 |
入札件数 | 27件(入札履歴) |
商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |
発送方法 | 定形外郵便 |
発送地域 | 神奈川県 |
終了日時 | 2024年3月24日 21時25分 |
出品者 | superhighway555 (評価) |
オークションID | d1128956825 |