コレクションを整理するため出品します。大切にしていただける方の入札をお願いします。これは、昭和12年(1937年)頃に作られた手回し式機械(歯車)計算機で、アンティークと呼べるものだと思います。数値を設定すると、その数分ピンが出て歯車になるピンホイールという機構で計算ドラム自体を回転させる機械式計算機初期のタイプです。計算する道具はそろばんと、この計算機があり造船など現場(構造計算など)で活躍したようです。右のクランクハンドルを回せば実際に四則計算ができます。右に回わせば足し算で逆に回せば引き算です。前面中央のつまみで桁を動かせば掛け算や割り算がスムーズに計算できます。また、応用計算として乗法にて除算を行う方法があります。15÷5=は15から5が何回引けるかですが、反対に5を何回加えれば15になるかと考えます。このやり方を使えば、15÷5×8=の計算は、5と8を離して置数レバーでセットしておけば÷と×の計算が加算で同時にできます。クランクハンドルを3回まわせば答えの24が求まります。機械なのでこんな方法が使えます。計算過程を工夫することで計算が早くできる、おもしろい機械だと思います。昭和14年発行の「タイガー計算器使用法解説書」31ページのコピーがありますので同梱します(裏表紙の店名に北京、大連、新京なの主張所が印刷され時代を感じます)これを見て操作すれば、ちゃんと計算できます。古い鉄製の機械(戦前の鉄製品が残っているのは珍しいと思います)ですから、さびなどありますのでノークレーム、ノーリターンでお願いします。