種名:Dinomischus venustus
時代:古生代カンブリア紀
産地:雲南省、中華人民共和国 澄江動物群
バージェス動物群であるディノミスクスの、花に似た触手が観察できる最上級品です。
そもそも産出量が全体の0.1%以下と極めて希少な種であるため、研究がほとんど進んでいません。
産出量としては、アノマロカリス類やハルキゲニアよりも希少と言えます。
ディノミスクスはウミユリに似た形態を持つ小型の底性濾過食生物であると考えられています。
大きさは柄を含めても2センチ程度と大変小さく、しかし複雑な構造をもった捕食者でした。
しかしながら近縁種とされる生物は未だ特定されておらず、実に特異な生物でもあります。
今回紹介する標本は柄を除く全体がほぼ残っており、本種の全体像をよく観察することができます。
学名の由来となった放射状の光の様な触手がよく観察できます。
これほどまでに繊細な化石がバラバラにならず現代までその姿を保てたことは、正に奇跡といえるでしょう。
二度と入手できないと思います。ぜひご検討ください。