1937年にフルモデルチェンジされ、ヘッドランプがフェンダーに埋め込まれる等、流線形化が一層進んだリンカーンKシリーズの7座セダンです。
これは英国ブルックリン社のホワイトメタル製ハンドビルトモデルで、シリーズK-Aのセダンを忠実に再現しています。15年以上前に新品で購入したものですが、今も極めて良好な状態です。
全てが高品質な製品なので、塗装面に荒れや浮きは皆無で、無傷、又、ボンネットフード先端のグレイハウンドのマスコットを含めた各部品の欠損もありません。
この年式のリンカーンのミニチュアモデルは稀少ですが、このようなリムジン形式(セダンタイプなので、パーティション無し)のボディは本物のリンカーン特有の重厚さと風格があるように思います。
当時の日本に於いてもゼファーを除くこの年式のリンカーンは極めて稀でしたが、西園寺公望が1937年型の濃紺のリムジンを所有していた他、最初のオーナーは不明ながら、戦時中は海軍省で使用された、同年式の生産台数が僅か10台と云われるルバロン製のコンバーチブルセダンが存在していました。
尚、元箱にも擦れや損傷は無く、良好な状態です。