アメリカ、アンソニア社の1870年代の掛時計。日本では明治維新の頃です。
アンソニア製でも初期のもので、当時の社名もANSONIA BRASS & COPPER CO.で銅製品を扱う会社のようです。後に時計専業メーカーに。
また珍しいのは、同一画面に、何月何日の時刻が表示されます。
黒い長短2針は時分で、黒いの2針が24時間回ると銅製の針が自動的に1日分動きます。大の月、小の月で31日か30日を回れば、12時の下の四角い切れ目に、次の月が自動的に4月なら「APR」と英語表示されます。
なかなかインテリアとしても楽しい、珍しいフェースです。
サイズ、全長約63cm、フェースの木製枠の直径約41cm。
ゼンマイは巻けますが、使用には要メンテナンス、現状渡し。
なお、振り子部分の箱内に、メーカーの英文のほか、滋賀県大津町(市でない)の時計商の古い貼り紙に「4年7月 掃除油代 壱円」とあり、「4年」が明治、大正、昭和のいずれか分かりません。