Nakamichi ナカミチ 660ZX 整備品 一部難ありを出品します。
長らく相棒として、親しんできた愛機をお譲りいたします。
こちらはFMのエアチェックや、レコードを録音したときのプレイバック用として活躍してきました。
ナカミチの中で、私がお勧めするモデルは「ZX」が付いているモデルです。
録音時のオートアジマス機構を搭載しています。
フラッグシップである700と1000をZX化した700ZXE、700ZXL、1000ZXLは別格として、
600系のこの660ZX(600系スタンダード)、670ZX(660ZXに録音モニター機能付加)、680ZX(670ZXにハーフスピード付加)、681ZX(680系ファインチューニング)、682ZX(680系ファインチューニング)、ZX-7、ZX-9に、最終形であるDRAGONです。
個人的な感想ですが、ZX-7、ZX-9は、それまでの生っぽい音から、ちょっとクールな感じになりました。
よって、600系とDRAGONがお勧めです。
600系はZX化のスタートモデルで、私は当時、録音モニターは要らないし、ハーフスピードはもっと要らないと思っていたので、迷わず、660ZXを購入しました。機構はシンプルな方が故障がより少ないかなと思いました。
こちらは、他機で録音したテープを再生した時に、走行スピードが違うことがあることに対応する「ピッチコントロール」機能がついていて、実際にそういうことを経験した私は便利な機能だと思いました。
また、操作系は今でもキビキビしていて、RAAM(自動頭出し機構)も健在です。
過去の保守について、覚えている範囲ですが、2002年に消耗品の交換と全体の調整をナカミチサービスセンターでしてもらいました。
次に、2010年ころ、同様の整備をしてもらいました。小平のナカミチ販売の最後の整備だったか、その整備について移管された筑波のIDKだったかは定かではありません。
最近では、2021年2月、IDKに消耗品の交換と全体の調整をお願いして今に至ります。
さて、ここで録音時のオートアジマス機構を搭載しているZXの型番が付いている機種を購入するときのポイントは、録音のキャリブレーションが取れるかどうかです。
取れる場合、その録音ヘッドは、ナカミチが設定している特性を保持していることを物語っています。
ちなみに15KHzで、+-0dBから-4dBまでに納まる録音再生特性を持っていなければキャリブレーションは取れません。
この660ZXは出品直前に、ノーマル、クローム、メタル・テープで確認をしました。
ノーマル、クロームは合わせることが出来ました。
但し、私が持っているメタル・テープは合ったり、オートアジマスが作動したまま終了できない場合を確認しました。
この機器の売りは、録音をする際、録音ヘッドのオートアジマスを作動させ、発信音を頼りに左右のバランスを手動で取る仕組みです。
よって、今後、メタル・テープの「録音」を考えていらっしゃる方にはお勧めしません。
勿論、録音済みのメタル・テープの再生には、この機能は関係ありませんので問題はありません。
シリアル番号は1500番台です。
大切に扱ってはきましたが、年月が経っていることと、引っ越しや、整備点検に数回出したため、スレ傷、小傷があります。
個人的には大変キレイだと思っております。
元箱あります。
更に元箱を入れる輸送用の外箱もあり。こちらは経年変化があります。
付属品は説明書、一部使用したクリーニングキットがあります。
録音時の調整用マイナスドライバーが見つかりませんので、代わりになるマイナスドライバーをお付けいたします。
もう少し、大きいマイナスドライバーの方が使いやすいかもしれません。
お届けについては、輸送用の外箱を、更に水濡れ対策としてラップ養生をしてお届けします。
全ての機能を確認してはいませんし、他の機種で録音したものが、どこまで再生できるのか、私には不明です。
配送到着時の不具合、今後の保守については、福岡のエムエーサービスにご相談するのがよいと思います。
出品時、HPを確認しましたが、受付は可能と表示されていました。
以上、長文になりましたが、古い機器ですので、ノークレーム、ノーリターンでお願いできる方に限り、入札をお願いします。