露MELODIYA ミガイ(br) ゴロワノフ指揮 ボロディン、リムスキー＝コルサコフ他 アリア集 リアリティの化け物！！の落札結果

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露MELODIYA D7331-2 ミガイ(br)、ゴロワノフ指揮、ソビエト放送交響管の演奏で、ボロディン、リムスキー＝コルサコフ他。アリア集。10インチ・レニングラードVSG・初期プレス。

・第一面…ボロディン『イーゴリ公』、リムスキー＝コルサコフ『雪娘』『皇帝の花嫁』。

・第二面…チャイコフスキー『エフゲニー・オネーギン』『スペードの女王』『マゼッパ』『イオランタ』。

これは凄い。ミガイは1888年生まれのロシアの大バリトン。本盤の伴奏は全てゴロワノフですから、もうとんでもないことになっています。最初の『イーゴリ公』の第一声、怪物がねばつく口を開けるように恐ろしく、只ならぬ気配を匂わせる。物語の大きな流れをその身に宿した主人公然とした歌い口は溢れんばかりのカリスマ性に輝くよう。もう凄まじい熱気に巻き込まれてしまいます。『雪娘』の怪しい香り。小声ですら深淵を覗かせる言葉の力。『皇帝の花嫁』での怪物的なオケに全く同等の力強さで対峙して、丁々発止、情念ほとばしる歌唱に手に汗握ります。只事ではありません。異常事態に体が反応してしまいました。裏面へいって『オネーギン』では声が縦横無尽に空間を駆け巡る。辺りを埋め尽くすように大きく膨張したかと思えば世界が終わったかのように小さくなり、空間ごとひねるような言葉のうねり。すべての言葉に、その端々にまで、血管が通っているように生々しい脈動が感じられます。このリアリティは化け物じみています。『スペードの女王』での広大無辺のダイナミックレンジ、無限の肺活量かと思うほどですが、その全ては表現に奉仕しているので単なる大声の歌手とは別物です。物語と一体化した歌手とはこうも巨大化するのですね。『マゼッパ』はやや録音新しく後年のもののようで、若干丸くなった感じもありますが、強弱のコントロールはやはり完璧でドラマが奥から奥から湧きいでてくるよう。『イオランタ』の派手なアリアも事も無げに料理して立派な表現に仕上げてしまう。これはロシアのオペラ録音の中でも最高峰の一つでしょうね。大推薦です！

盤質：盤面溝とも良い状態。ほとんど美品。

ジャケ：共通ジャケ。

【盤質評価】全面視聴してから出品しています。区分は以下のものを採用しておりますが、必要に応じて詳しく説明するようにしています。

美品(Ｍ)：新品並みの状態。

ほとんど美品(ＮＭ)：極浅い擦れや軽微な傷。

きわめて良好(ＥＸ)：年相応の擦れや浅傷。ひどいものはなし。

良好(ＶＧ)：擦れや傷などが目立つ。＊音溝が活きてなければ出しません。

■丁寧に梱包して送ります。またトラブルなどには誠実に対処いたしますのでよろしくお願いいたします。