■耐電力3.5MHzは、200W(CW)以下(FT8/RTTYは100W以下が安全)。1.8MHzは1kW(SSB)以下。■よくある質問(質問1)1kW用のものはできますか?
(回答1) 3.5MHzで1kW(FT8/RTTYなどの連続キャリアモード)に耐えるものとなると8D以上の同軸ケーブルをコンデンサとして使う必要がありますが加工に難があり製作するのが困難です。1.8/1.9MHzのSSB 1kWは問題なかったと購入者の方から報告がありました。
(質問2)コイルのどちら側をバランに近い側(3.5MHzエレメント端)にすればよいですか?
(回答2)同軸コンデンサが出ている側です。(質問3) 短縮された3.5MHzのアンテナにも使えますか? 既存の7MHz+3.5MHzのアンテナに使えますか? (回答3) 使えます。自作の7MHz/3.5MHz(7MHzトラップによる短縮)の2バンド逆Vアンテナに、本コイル+6.8mほどのワイヤを追加し、1.8MHz帯の中心周波数付近に同調し、3バンド(7/3.5/1.8MHz)アンテナとして機能することを確認しました。
(質問4)7MHzのアンテナの先端につなげても使えますか?
(回答4)そのままつなげると7MHzのVSWRがずれてしまうため、7/1.8(1.9)MHzの2バンドアンテナとして使いたい場合、
①同軸コンデンサの主要部分はホットメルトボビンと固定しているのでそのままとします
②同軸コンデンサの圧着端子部分をコイル共締めしているナットを緩めたう上で外してください。
③圧着端子部分を絶縁保護の上、コイルのネジ部と接触しないようにし、コイル単体で動作させてください。
7MHzフルサイズエレメント(片側10.3mくらい)+コイル+10.5m(9.7m)くらいのKIV線などを接続すれば7MHz/1.84(1.91)MHz付近の2バンド化は出来そうです(MMANAでの計算上では)。前述の値は参考値としていただき、設置環境にあわせカット&トライが発生するとお考えください。
■注意事項特に3.5MHz帯を運用する際は、上記範囲内でお使い下さい。ハイパワー、高VSWR時の運用は同軸コンデンサがスパークし、交換が必要になります。雨の日は運用を避けるなど配慮ください(水分の影響でコイルのインダクタンスが変わり、同調点が低い周波数側にズレます)。またコイル周囲には障害となるようなものは極力遠ざけてください。■写真について先日出品したものを一部使い回しております。