当方の出品物を御覧頂きまして、誠に有難う御座います。
以前に京浜刃物専門店会-銀座菊秀にて入手した、ATS-34改良鋼板Kタイプで日立金属製ATS-34は、既に生産終了と成って居り昨今の情勢の流れで、
日立金属では、ヤスキハガネ類を含めた特殊鋼は生産の目処が立って居りません。す。
厚みは、実測で薄い黒皮付き8mmほど在りました(画像9)。
オークション等に、志那の違法な偽造品に素性の怪しい鋼材名(ATS-34以外でも多数在り)での出品が散見されますので、注意が必要です。
以下は銀座菊秀商品案内の一部抜粋です。
K鋼材の特長として厳選された原料と2方向圧延(クロスロール)で、
鋼塊(インゴット)を細長く圧延する際、通常は縦方向だけの圧延です(通常市販の平角棒板)が、
Kタイプでは縦横2方向の圧延(クロスロール)してあるため顕微鏡的に見ても縦横の違いが
また2方向圧延で網目状に圧延されたあと、表面の精度を出すためにもう一度焼鈍し、
冷間圧延しますので炭化物の球状化がさらに促進され、このため強度がさらに増加して居るとの事です。
通常刃物は圧延方向に長く作るのが常識ですが、2方向圧延(クロスロール)によりこの制限が無くなったとの事です。
ブレード形状は、セイバーグラインドで製作し、刃厚を活かしバトニングに特化した造りにし、
エッジより約5mm程をコンベックス(蛤刃)にしました。
熱処理は堺技衆の熱処理屋八田工業に依頼した処、HRC61.0で帰ってました。
全長約305㎜、刃長約160㎜、刃厚約7.0㎜強です。
刃厚が約7.2㎜も在りますので、少々の荒事にも可能です。
ハンドル材は、樹脂製で6角レンチで簡単に脱着が可能なので衛生的です。
シースは、米国より取寄せたオンタリオ社のタクティカルシースです。
砥石は、セラミック砥石の刃の黒幕がお薦めです。
非常に鋭い刃付けの為、取扱いには十分に注意して下さい。