米Aristocrat幻の閨秀エッフェンバックのショパン：スケルツォ集・NM（ジャケ複製）の落札結果 中古
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米Aristocrat幻の閨秀エッフェンバックのショパン：スケルツォ集・NM（ジャケ複製）の商品説明
Leah Effenbach Plays Chopin: Four Scherzos
Scherzo No. 1 in B minor, Opus 20
Scherzo No. 2 in B-flat minor, Opus 31
Scherzo No. 3 in C-sharp minor, Opus 39
Scherzo No. 4 in E major, Opus 54
Leah Effenbach, pianist
Aristocrat Records STEREO A050176
閨秀リア・エッフェンバック(Effenbach, Lear; 1915~1978) の名は、ピアノファイルをもって任ずる音盤通の間でもまず彼等の口の端に掛かることはない。ショパン音盤研究家の故佐藤泰一氏でさえかつて氏の自著のなかで「リアー・エッフェンバックというピアニストのエチュード集が2，3年の間シュワンのカタログにのった。この人がどういうピアニストだったのか寡聞にして知らない。(佐藤泰一『ショパン・ディスコロジー』音楽之友社、昭63、37頁」と誌しておられた。幻の閨秀ピアニストとして探求される所以である。
彼女の録れたＬＰは全てショパン作品で、米Aristocrat Recordsレーベルに、茲に聴く《スケルツォ全集》と《エチュード集作品25及び3つの新練習曲他》の二枚、超マイナーレーベル米ORFEO録れたショパン《練習曲集作品10&25抜粋（全14曲）》（ジャケット写真参考添付）の一枚、この計三枚が全てである。尚、ＳＰには1947年に録れたモートン・グールド作曲《ブギ・ウギ練習曲》がありNAXOSの『女性ピアニストたちー歴史的名演集２』に収録されている。
彼女はピアノをピアニスト兼作曲家のアレクサンダー・スクラレフスキー（Alexander Sklarevski;1882~1963）と閨秀オルガ・サマロフ（Olga Samaroff；1882~1948）に学んでいるが、とりわけサマロフの薫陶によるところが大きいやうに思われる。サマロフの弟子にはウィリアム・カペル、レイモン・ローウェンタール、そしてワイセンベルクら豪腕ピアニストがおり、彼らには透明な硬質の音色と幅広いデュナーミクに共通性が認められるが、エッフェンバックのピアニズムにも相通じるところが多い。
1947年に彼女がニューヨークで再デビューした際は各紙が挙って「その完璧な技巧を駆使して聴く者を感動させる藝術表現を行う最高の藝術家」「稀に聴く名演奏」と口を極めて称讚しているがとりわけニューヨーク・タイムズは彼女の楽歴の紹介とともにその藝術を絶賛して次のやうに書いた。
『リー・エッフェンバックが戻ってきた！彼女は戦前から活躍していたが、1940年にデビュー後、ニューヨークを離れ北南米に楽旅の途にあったが米国が戦争に突入して以降は軍隊慰問活動の為南太平洋地域を巡回演奏していた。そして今や音楽性においても技巧においても全く非の打ちどころのない完璧なピアニストとして凱旋してきたのである。六年前に聴いたときも既に完成された芸術家であったが、その彼女が昨夜のリサイタルで更なる円熟した藝術を披露した。とくに顕著だったのはベートーヴェンの《熱情》やショパンの第３番のスケルツォに聴かれる悲哀感の滲み出る強く心に訴える表現だった。そのピアニズムは知的な分析、情感の表出その双方の点からも全く満足の行くものである。彼女は常に自身の演奏を客観的に見ることができており、彼女の弾く音符の一つ一つが彼女の解釈の中で意味を有している。彼女の刻むリズムは常に確然としている一方で、旋律線は実にしなやかで自発性に富んでいる。』
当盤の盤面には全く瑕は見られず使用された痕跡も見られない。念のため、出品前に一度のみ試聴したがノイズの発生は皆無だった。尚、オリジナル・ジャケットが紛失したものか、尚、当ＬＰ付属のジャケットはオリジナルジャケットをコピーし作成されたものと思われるが、実に巧く作られており美麗で汚れ、破損等無し。
オークション情報 中古
| 落札価格 | 3,000円 |
| 入札件数 | 1件（ |
| 商品の状態 | 目立った傷や汚れなし |
| 発送方法 | おてがる配送宅急便 |
| 発送地域 | 島根県 |
| 終了日時 | 2024年3月29日 21時40分 |
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