〈LuckyMe〉からの気鋭プロデューサー、ジャック・グリーンのNEWアルバム『Dawn Chorus』
独自の確固たるスタイルをさらに昇華させ、コラボレーションによって発展を遂げた本作。ソフィア・コッポラ監督の映画『ロスト・イン・トランスレーション』のサウンドトラックを手がけたブライアン・レイツェル、トム・ヨークやジョニー・グリーンウッドも認める気鋭のモダン・クラシカル・チェリストのオリバー・コーツが現代音楽界から参加。さらにクラムス・カジノも一部のプロダクションを担当し、アンビエント・アーティストのジュリアナ・バーウィック、ラッパーのケイデンス・ウェポン、そしてエボニー、ロシェル・ジョーダンというシンガーも参加している。
ケミカル・ブラザーズにより陶酔感を加えたようなオープニングトラック「Serenity」や、ケイデンス・ウェポンをフィーチャーした煌びやかなハウスアンセム「Night Service」など、クラブミュージックの真髄を捉えた必聴トラックが満載である一方で、オリバー・コーツのチェロをフィーチャーした「Distance」のようにアンビエントのテクスチャーを纏ったトラックも収録され、ジャック・グリーンのサウンドの多様さも証明している。
『Dawn Chorus』はレイヴ後の時間を映し出したような作品と言えるだろう。絶頂を経て感度が増大し、まるで潜在能力が最大限にまで引き出されたかのような状態を音楽作品としてそのまま再現した2019年を代表する重要作だ。
A1 Serenity
A2 Drop Location
A3 Do It Without You
B1 Night Service
B2 Sel
B3 Let Go
C1 For Love
C2 Sibling
C3 Whenever
D1 Understand
D2 Distance
D3 Stars